主人公・ラビは、市内の中学に通う普通の女の子。
現在中学3年生の15才。両親と3人で暮らしている。
テニス部に所属していたが、昨年の暮れ、突然退部してしまった。
今は、来春の高校受験に向けて、頑張って勉強しているところだが・・・
  ■夏休みも後半に入った8月のある日

午後8時--ラビは週3回の塾を終わって家へ帰ろうと、 電車の駅に向かって歩いていた。
 

〜ラビの後ろから友人のユキが声をかけてくる。


友人ユキ:
「ラビ!ラビ!」

「今から映画を見に行かない?」
ラビ:
「どうしようかな・・・?
チョット待って!お母さんに電話してみる。」

  〜ラビはけいたい電話を取り出し、家へ電話をするが、
呼び出し音が続くだけで、電話に誰もでない。
ラビはしばらく考えて.....


ラビ:
「行く。見に行こう。」
  〜2人は映画館がある駅前のかんらく街へ消えて行った。
  ■午後10時、映画が終わる。

〜映画館から出てくるラビとユキ。
2人はそのままかんらく街を駅へ向かって歩いていく。
  友人ユキ:
「これからどうしようか?」

ラビ:
「もう時間も遅いし、帰ろう。」
友人ユキ:
「そうだね。」
  〜そこへユキの知り合いのお姉さんが、2人の前から通りかかった。


お姉さん:
「ユキちゃん!何しているの?」
友人ユキ:
「映画を見終わって、今から家へ帰るところなんです。」
お姉さん:
「そう.....。
ところで、私、こうゆうもの持ってんの。 これを飲むと、何もしないでやせられるの。ただ飲むだけでよ。 」

「飲んでみない。今日は特別タダであげるよ。」
友人ユキ:
「ホントにやせられるんですか?」
お姉さん:
「ホントよ。
私もこれを毎日飲んで、こんなにやせたのよ。 」
  友人ユキ:
「ラビはどうする?」
ラビ:
「私.....?やめとく。
ユキはどうするの? 」
友人ユキ:
「私、飲んでみようかな。
やせたいし、興味あるし..... 」


〜ユキは、お姉さんから白い薬みたいなものをもらった。
  お姉さん:
「また欲しくなったら電話してね。

じゃあね。 」


〜そう言うと、お姉さんはかんらく街へと消えて行った。
  〜家路に向かう電車の中・・・


ラビ:
「ホントにやせられるのかな〜。 」
  ■午後11時過ぎ、帰宅。

〜ラビは家へ帰ってきたが、
「今日はしんせきの家へ行っています。帰りはおくなりそうです。」のおかあさんの置き手紙が.....
  〜明かりをつけるとラビの部屋の中〜
ラビはさっきのお姉さんの言葉をくりかえしている。


ラビ:
「やせられるよ。 やせられるよ。やせられるよ。・・・・・」
  〜ラビはけいたい電話を取り出しユキへ電話をかける。


ラビ:
「ユキ。さっきのあれ、飲んでみた。」
友人ユキ:
「うん?まだ飲んでない。」
ラビ:
「私、飲んでみようかな。」
  〜ラビは家を飛び出し、くらやみをユキの家へ歩いていく。
  主人公・ラビは家を飛び出し、
くらやみを友人ユキの家へ向かった。
ラビは、この後どうなったのか.....!!

つづきを見る前に、
「薬物乱用(やくぶつらんよう)」についてかんがえてみましょう。