(1) PTP 包装には誤飲防止のため、横か縦の一方向にのみミシン目が入っているので、1 錠ずつ
に切らない
PTP 包装が1 錠ずつに切り離せないように横又は縦の一方向にのみミシン目が入ってい
るのは、誤飲を防ぐ目的のためである。ハサミなどで1 錠ずつに切ってしまうと、誤飲事
故を招きやすいサイズになる上、切った角が鋭くなり、誤飲した場合に体内の組織を傷つ
ける危険がある。携帯のために1 錠ずつに切ることは避けるべきである。
(2) 高齢者での事故が目立つので、家族など周りにいる人も気を配る
特に高齢者の場合や、1 回分の薬の量が多い場合は、PTP 包装のままの錠剤に気付かない
こともある。周りにいる人も気を配ることが事故を防ぐ上で重要である。
(3) PTP 包装を飲み込んだかもしれないと思ったら、ただちに診察を受ける
消化管などを傷つけ、場合によっては切り裂いてしまうなど、重い症状につながること
もある。誤飲したと思ったら、すぐに専門医を受診する。自覚がない場合でも、薬の服用
後に喉や胸などに違和感があるなどで誤飲が疑われる場合は、受診したほうがよい。
(4) 1 回分ずつの薬を袋にまとめて入れる「一包化」を活用する
1 回に複数の薬を服用する場合は、1 回分の薬を袋に入れる「一包化」にしてもらうこと
も飲み忘れや誤飲を防ぐことに役立つ。薬剤によっては一包化が行えない場合があり、そ
の場合は、薬剤師等に相談する。
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