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[2]簡単に入手できるドラッグ


1.簡単に入手出来るDRUG:やせられる薬という誘惑。

・自分の存在場所のない子供の逃避の誘惑。
・家庭環境等からくる普段のストレスからの逃避の誘惑。


2.薬物乱用に手を出す動機

(1)薬物に手を出す動機
  ・ 好奇心
  ・ 現実逃避
  ・ 格好良さ
  ・ 仲間の誘惑
  ・
反抗(自己主張)

(2)使用の初期体験の結果
  ・ 快感(陶酔感)
  ・ 満足感(好奇心や優越感)
  ・ 異常体験(幻覚など)

(3)薬物のとりこになる過程
  ・ 使用のたびに満足する。
    ↓
  ・ 使用が切れると不安・苦痛
    ↓
  ・ 使用の欲求強まる。
    ↓
  ・ 止められなくなる。
    ↓
  ・ 薬物の毒性が出る(精神障害など)



以下は上記の内容の補足的な内容です。

▼危険要因

(1)薬物に対する知識の不足
薬物が実際に人間の身体や精神に及ぼす影響を全く、もしくはほとんど把握していない。
身体に悪いのを承知で薬物を使用するのは自分の勝手であり、他人に迷惑をかけていないからいいと、安易な判断をしている。

(2)他人の薬物乱用の容認

薬物を使用するかどうかは個人の自由だという誤った認識により、自分以外の人間の薬物乱用を容認することにより、その場は、自分は関係ないと思えても、友人・知人により、知らぬ間に薬物へ誘われているケース。

(3)目標のない日常生活
学校に入っても、目標がないために、自堕落な生活に陥り、孤立感を恐れて学校をエスケープした友人たちとの交流をもち、薬物に手を出してしまうケース。
太っていると勘違いをして、「やせられる」という友人・知人の甘い誘惑にのり、薬物に手を出してしまうケースもある。

(4)親の放任・盲愛
子供がどういう生活を送っているのかを知らない・または関心がない親により、子供が薬物に容易に手を出しやすくなる。 反対に、親が子供に干渉しすぎることで、子供が親の束縛を逃れたいと考え、友人からの誘いにのって薬物に手をだすケース。
また、親の方にも薬物使用に対し、「そのうちに止めるだろう」「ちょっとした 過ちである」程度にしか考えていないため、認識が甘く、監護姿勢が極めて甘い。


▼保護要因

(1)薬物に対する正しい知識の習得
薬物乱用は大変な問題であることを日常の常識として、全ての人々が把握することが大切。
人の心・精神・脳が人工的に侵された結果、心身が侵されると同時に犯罪も誘発し、ひいては家庭、社会までも崩壊させてしまうという認識を持つ。
一旦、薬物を乱用してしまうと、侵された心身は決して元の状態には戻らない。
また乱用を始めてしまうと、乱用者の意志では決して止められない特性を持っているから一度でもやってはいけないということを認識しなければならない。

(2)薬物使用をことわる技術の習得
誘惑を受けたときにどう断るのか、その対処方法を子供に習得させる必要がある。

(3)良い友人
本人が甘い誘惑に乗ろうとしても、良い友人によって回避できたケースは多く、まずそういう友達関係を築けるように、子供を教育していくことが大切。

(4)親としての責任のあるしつけ
親が子供に常に関心を払うことはもとより、子供の体調や精神状態を把握し、その変化を見逃さないことが大切。

(5)学校ないし日常生活の充実
長期の休みには親が子供と接する時間をできるだけ多く取ることで、日頃は接触の少ない親子関係を見直す機会を作ること。
学校生活では、スポーツ活動や社会奉仕活動などを積極的に行わせる。