ANTIDRUG [テキスト版「アンチドラッグ」～3）薬物の種類

[3]薬物の種類

・薬物の種類が増え注射等を使わないのでお手軽感が出てきた。
・栽培地（外国、身近なベランダでの栽培）、色、におい、形等の情報。

（１）薬物の種類および依存性

主な薬物名	主な作用	主な用法	依存性など	起　　　　源
（麻薬）・モルヒネ・ヘロイン	鎮　静	注　射	強力な陶酔感強力な依存性激しい禁断症状	けし（東南アジア・中近東） ↓（採取）あへん ↓（抽出）モルヒネ ↓（化学反応）ヘロイン

・白色又は透明な結晶体で無臭。
・麻薬及び向精神薬取締法で厳しく取り締まられている。

主な薬物名	主な作用	主な用法	依存性など	起　　　　源
・コカイン	興　奮	鼻から吸飲	強力な陶酔感強力な依存性強力な精神毒性	コカの葉（南米） ↓（抽出）コカイン

・白色又は透明な結晶体で無臭。
・麻薬及び向精神薬取締法で厳しく取り締まられている。

主な薬物名	主な作用	主な用法	依存性など	起　　　　源
・ＬＳＤ	幻　覚	経　口	陶酔感あり依存性あり強力な精神毒性	麦角菌（欧州） ↓（抽出）リゼルギン酸 ↓（化学反応） LSD

・白色又は透明な結晶体で無臭。
・麻薬及び向精神薬取締法で厳しく取り締まられている。

主な薬物名	主な作用	主な用法	依存性など	起　　　　源
（向精神薬）・ニトラゼバム・トリアゾラム	幻　覚	経　口	陶酔感あり依存性あり精神毒性あり禁断症状あり	化学合成

・白色又は透明な結晶体で無臭。
・麻薬及び向精神薬取締法で厳しく取り締まられている。

主な薬物名	主な作用	主な用法	依存性など	起　　　　源
・あへん	鎮　静	吸　煙	強力な陶酔感強力な依存性激しい禁断症状	「けし」から採取

・黒っぽい焦げ茶色をしていて、固まりになっており、特有の甘酸っぱい臭いがする。
・あへん法で厳しく取り締まられている。

主な薬物名	主な作用	主な用法	依存性など	起　　　　源
・大麻	幻　覚	吸　煙	陶酔感あり依存性あり	大麻草（アジア・中近東） ↓（採取）大麻煙草（マリファナ）

・乾燥させた状態は、煙草の葉によく似ている。
・大麻取締法で厳しく取り締まられている。

主な薬物名	主な作用	主な用法	依存性など	起　　　　源
（覚せい剤）・フェニルアミノプロパン・フェニルメチルアミノプロパン	興　奮	注　射	強力な陶酔感強力な依存性強力な精神毒性	マオウ（アジア） ↓（抽出）エフェドリン ↓（化学反応）メタンフェタミン等

・白色や、無色の粉状のもの、また結晶のもの、紙に染みこませてあるものなど、色んな形状をしている。
・覚せい剤取締法で厳しく取り締まられている。

主な薬物名	主な作用	主な用法	依存性など	起　　　　源
（有機溶剤）・シンナー・ラッカー・ボンド	鎮　静	吸　飲	陶酔感あり依存性あり

・揮発性液体または、ゲル状の半固形体で、独特の揮発臭がある。
・毒物及び劇物取締法で厳しく取り締まられている。

（２）主な依存性薬物の特性

◎最強　　○強い　　△中程度　　─なし

薬　物	快　感	欲　求	禁断症状	妄想・幻覚
ヘロイン	◎	◎	◎	○
コカイン	◎	◎	△	◎
覚せい剤	○	○	△	◎
大麻	△	△	─	○
幻覚剤	△	△	─	◎
有機溶剤	△	△	△	○

（３）薬物依存の兆候

以下が3つ以上該当すると依存の状態にあると診断される。

1.薬物の効き目が弱まる。
2.禁断症状がみられる。
3.用量が増え、使用が長引いている。
4.止めたり量を減らしたりしようとしたが、失敗している。
5.薬物の使用に多くの時間が割かれている。
6.薬物が原因で、しなくてはならないことを怠っている。
7.いけないと知りつつも止められない。

（４）関係法令による罰則等

薬物名	規制法律名	（非営利）	（営利）	連用
あへん	あへん法	７年以下の懲役	１年以上１０年以下の懲役	７年以下の懲役
ヘロイン	麻薬及び向精神薬取締法	１０年以下の懲役	１年以上の有期懲役	１０年以下の懲役
コカイン	麻薬及び向精神薬取締法	７年以下の懲役	１年以上１０年以下の懲役	７年以下の懲役
大麻	大麻取締法	５年以下の懲役	７年以下の懲役	５年以下の懲役
覚せい剤	覚せい剤取締法	10年以下の懲役	１年以上の有期懲役	１０年以下の懲役
向精神薬	麻薬及び向精神薬取締法	３年以下の懲役	５年以下の懲役
シンナー等有機溶剤	毒物及び劇物取締法	１年以上の懲役若しくは３万円以下の罰金又は併科	２年以下の懲役若しくは５万円以下の罰金又は併科	１年以下の懲役若しくは３万円以下の罰金又は併科