Q.漢方薬にも副作用はありますか?


あります。漢方製剤の副作用に関しては、薬の使い方(いわゆる証)の誤りで生じるものと、
生薬そのものの薬理学的作用に基づくものに分けられます。
漢方薬を使用するときは、医師・薬剤師に相談して下さい。
 
Q.漢方薬は西洋薬と併用してもよいですか?


医療機関で併用して用いているところもあります。例えば、体力回復を目的に西洋薬と併用されています。
また、放射線治療や抗癌剤の副作用の軽減にも用いられています。
このように西洋薬の効果を高めたり、副作用の防止等に併用されています。
 
Q.薬と薬の飲み合わせについて教えて下さい。



*アルミニウムやマグネシウムを含む制酸剤や鉄剤と飲み合わせの悪い薬について
市販の制酸剤の大部分はアルミニウムやマグネシウムが含まれております。
抗生物質のミノマイシンやタリビット、バクシダールなどはこれらと反応して、
体の中に吸収されなくなります。
これらの抗生物質服用時は飲み合わせに注意してください。

*アスピリンやボルタレンなどと飲み合わせの悪い薬
アスピリンやボルタレンなどを解熱鎮痛剤といいます。
これらの薬は体の中で発痛物質であるプロスタグランジンという物質の生成を抑え、
このことが痛みに効くのですが、反面、血圧が下がりにくくなる作用があります。
従って、漫然と解熱鎮痛剤を服用することは、高血圧の薬を効きにくくします。
さらに、解熱鎮痛剤は胃潰瘍を誘発する作用がありますので、胃の悪い人、
特に胃潰瘍の人は注意が必要です。
成人の喘息の人の約10%はアスピリン喘息といわれています。
これらの人では、アスピリンを初めとして、ボルタレン、ロキソニンなどの解熱鎮痛剤を服用することで、
喘息発作を誘発いたしますので、注意が必要です。従って、喘息の薬とも相性が悪いのです。
解熱鎮痛剤は何も飲み薬だけではなく、インテバン外用液などのような筋肉痛に使用する塗り薬にも、
インドメタシンという解熱鎮痛剤が含まれており、やはり注意が必要です。

●アスピリンなどの解熱鎮痛剤と飲み合わせの悪い薬は以下のとおり。
インデラル、レニベースなどの降圧剤 --->効果減弱
テオドール、アミノフィリンなどの喘息薬 --->効果減弱
オイグルコンなど経口糖尿病薬 --->低血糖
ワーファリン --->出血

*他の薬の代謝を阻害する薬
これが飲み合わせで最も問題の多いものです。
胃潰瘍につかうタガメットは薬の代謝酵素を強力に抑制します。
そのため、ワーファリンと併用すると出血傾向、
睡眠薬のハルシオンと併用すると前後不覚や睡眠増強など、いろいろ問題も多い薬です。
以下にこの代謝抑制による相互作用をまとめてみます。

抗真菌剤のケトコナゾール、イトラコナゾールや抗生物質のエリスロマイシンによる、
抗アレルギー薬のトリルダンの代謝抑制
--->致死的な不整脈を惹起。
抗ヘルペス薬のソリブジンとある種の抗癌薬 --->白血球、赤血球、血小板減少。
エリスロマイシンによるテオドールの代謝抑制 --->興奮、心拍数増加。
 
薬に関する質問はkotaemasu@npa.or.jpまでお送り下さい。
 
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